SingleCrystal 5
X線 / 中性子 / TEM回折による単結晶回折ソフトです。単結晶からX線、中性子、電子回折パターンをシミュレートし、逆格子セクションを表示し、面やベクトルのステレオ投影を構成します。シミュレートしたパターンを観測回折画像と組み合わせて、パターンを自動指標付けし、結晶の方向を決定することができます。
2024年1月11日発売2025年8月21日商品コード変更
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- 製品特徴
単結晶の回折パターンをシミュレート
学校教育から実験室、シンクロトロンまで
SingleCrystalは、結晶の回折特性を可視化・理解するための最も容易な手段です。SingleCrystal 4を使用し、多相(multi-phase)の X 線、中性子、電子回折パターンのシミュレーション逆格子セクションの表示、平面やベクトルのステレオグラフィックプロジェクションの構築ができます。シミュレーションによるパターンと観測された実際の回折画像を組み合わせることで、パターンに対して自動的に指数を付けて、結晶の方位を決定することができます。
結晶形状の作成
結晶の形状(Shape)を素早く簡単に構築することができます。単一または複数の面を入力するだけで、それらの対称関係がSingleCrystalによって計算されます。スライダーコントロールをクリック&ドラッグして面の位置(“Wulff Construction”)を設定すると、面どうしのなす角度や頂点の位置関係を測定することができます。
SingleCrystalは、複数のパターンや構造を取り扱うプログラムとして設計されているので、形状を組み合わせてキラリティー(対掌性)による影響を比較したり(例:左巻きと右巻きの水晶)、カリウム長石の「カールスバッド双晶」のような双晶ができる仕組みを理解することができます。

粉カリウム長石のカールスバッド式貫入双晶(Carlsbad inter-penetrant twin)
ステレオ投影図
ライブのステレオ投影図(ステレオグラム)を使えば、回折空間を自由に移動することができます。ステレオグラムは、方位のガイドとしてフルサイズまたは縮小サイズで表示できます。ステレオグラムには、面法線、または、格子ベクトル(晶帯軸)の角度位置が極(Pole)としてプロットされます。オプションにより、トレースを大円または小円(ユーザー指定の半径)で表示できます。
ステレオグラム専用のStereogramインスペクターを使用して任意の極を追加できます(SingleCrystalを使って自動的に最大hklに極を追加したり、対称性に関係する極を追加することも可能です)。
極は、対称性、N 値別にグループ分けしたり、色分けすることができます。また、広範な Projectionコントロールを使えば、ステレオネット、ライン幅、極、フォントサイズなどの表示属性をカスタマイズできます。
フーリエ変換
画面に表示された画像や回折パターンを使ってフーリエ変換を即座に生成できます。また、フーリエ変換の結果を作業に応じてインタラクティブに表示させることも可能です。Fourier Transform ペインには、独自のスケールバーとルーラも用意されています。フーリエ変換は相互関係を理解するのに最適な手段です。
SingleCrystalには、光学的回折と「畳み込み」の概念に関する教育を強化するために設計されたフーリエ変換の「マスク」とパターンの広範なライブラリが用意されています。
単結晶の回折シミュレーション
SingleCrystal は、単結晶の主要な回折手法をインタラクティブにシミュレーションし、その結果を美しい高 DPI 画像でリアルタイムに提供します。回折ジオメトリには、透過型電子顕微鏡(TEM)(オプションによる菊地線表示)、歳差運動(Precession)、ラウエ(フロントプレート、バックプレート&シリンダーパターン)、標準または重み付き逆格子セクション(ユーザー指定の高さ)が含まれます。必要に応じて、粉末リングの表示も可能です。
多相(Multi-Phase)回折
多相(Multi-Phase)回折は、新しい結晶や観測された回折画像をウィンドウに追加するのと同じくらい簡単に行うことができます。それぞれのパターンは、互いに相対的に回転または移動したり、オンとオフを切り替えたり、複製 (編集の前と後を比較可能)または他のウィンドウにコピーすることができます。

粉末リングと単結晶の反射を比較した多パターンのTEM回折シミュレーション
計測と探索
Screenツールには、シミュレーションされたパターンの距離と角度をインタラクティブに測定する触覚(Haptic)フィードバック(Mac)付きの機能が用意され、文字通り「反射を体感」できます。統合された Reflexions List を使用し、visibility と type のいずれか又は両方によって、シミュレーションされた反射を検索、閲覧、並べ替え、絞り込むことができます。
SingleCrystalの特徴は、観測された回折画像の高度な画像処理にあります。印象的なグラデーションを含むカスタムの閾値レベルを使った画像着色(Image colourization)を適用して、視認性を高めることができます。スクリーンオーバーレイ(Ruler『定規』)、角度計(Protractor)、Grid(格子窓)には、Ruler オーバーレイを使用した強度プロファイル(2D 断面図)オプションを含む、観測された回折画像を高精度で測定するための機能が用意されています。

観測(および着色)された TEM 回折画像を横断する強度分布をプロファイルに表示した例
CrystalMakerとの統合
SingleCrystal 5 は、CrystalMaker 11と連携して、保存された結晶ファイルを読み込んで回折特性をシミュレーションできるよう設計されています。2つのプログラムをリンクさせれば、結晶構造を一方のウィンドウに表示させながら、その回折パターンを他方のウィンドウに表示させることができます。

Live Rotation Mode:CrystalMaker(左)で構造を回転すると、それに対応する回折パターンも SingleCrystal(右)内で回転します。
- 商品詳細
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動作環境 《Win》Windows 7 SP1/8/10/11(64bit)/HD空き容量:1GB以上/RAM:4GB以上
《Mac》/mac OS 10.14/10.15/11/12/13/14(64bit)/HD空き容量:1GB以上/RAM:8GB以上
※動作環境の詳細:https://www.hulinks.co.jp/software/singlecrystal/#requirement●Laue(ラウエ)、Precession、透過電子回折といった重要な回折手法のインタラクティブなシミュレーション機能を搭載●Simulation Inspectorには、サンプルに対するリアルタイム制御と、波長(wavelength)、カメラ長(camera length)や明暗の度合い(intensity saturation)、ガンマコントロール、ビーム収束角(beam convergence)、サンプルの厚さ(TEM)、サンプルのボリューム、セルパラメータ、および、サイト占有率といった装置パラメータ(instrumental parameters)を用意●シミュレーションされたパターンを観測されたパターンの上に重ね合わせて、直接的な比較が可能●回折空間全体のナビゲーションを支援するために、フルサイズ、または、ミニサイズで表示できる動的なステレオ投影図(ステレオグラム)を方位ガイドとして活用●ダウンロード版
【インストール条件・購入条件】
●Personalライセンス:1名のユーザ(注文時に指定された「エンドユーザー」)に対して使用権を付与/同一のユーザ使用に限り、複数のPCにインストール可能(同時起動不可)●個人用ライセンスのため、エンドユーザー以外が使用した場合はライセンス違反となるので注意●インストールは購入時に指定したプラットフォーム(WinまたはMac)に固定販売元: ヒューリンクス
URL:https://www.hulinks.co.jp/ - ◆製品概要はこちら(販売元サイト)
◆結晶および分子構造の構築・可視化に!「CrystalMaker 11」はこちら
◆X線および中性子粉末回折データの解析 / シミュレーションに!「CrystalDiffract 7」はこちら






