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Patholoscope(パソロスコープ)/PatholoCount(パソロカウント)

シンプルな操作性と作業者の負担軽減を目的に作成された、免疫染色画像に最適なバイオマーカー画像解析ソフトウェアです。乳癌、神経内分泌腫瘍、消化管間質腫瘍、脳腫瘍等におけるKi-67、ER/PgR・HER2などの解析をより素早く、簡単に実現します。カウント・評価基準の一元化を行えるので、顕微鏡をこれまで以上に有効活用できます。
Ki-67・細胞カウント機能に特化したライトモデル「PatholoCount」も用意されています。

疾病の診断、治療、予防を目的としたソフトウェアではありません。


2023年4月19日発売

MT5002S  Patholoscope 永続ライセンス

税込組価 ¥ 990,000 本体価格 ¥ 900,000

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MT5002V  Patholoscope 1年間ライセンス

税込組価 ¥ 330,000 本体価格 ¥ 300,000

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MT5002Y  PatholoCount 永続ライセンス

税込組価 ¥ 440,000 本体価格 ¥ 400,000

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※ Ki-67・細胞カウント機能のみ

MT5002Z  PatholoCount 1年間ライセンス

税込組価 ¥ 132,000 本体価格 ¥ 120,000

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※ Ki-67・細胞カウント機能のみ

価格は予告なく変更される場合があります。
インストール条件については、各ソフトウェアの利用許諾書を必ずご覧ください。
学生 マークが付いている商品のご注文はWEBからは出来ません。詳しくはこちらをご覧ください。

製品特徴

免疫染色とは?


抗体を用いて、標本の組織内の抗原を検出する手法を「免疫染色」といいます。免疫染色は、本来見ることができない抗原抗体反応(免疫反応)を、可視化できるようにするための発色操作のことを指します。この発色操作は、一般的なほかの染色手法とは異なるため、医療従事者・医学研究者・生命科学研究者の間では、「免染」と略されて呼ばれることが多くなっています。
本来、免疫染色は免疫組織化学(Immunohistochemistry; IHC)といわれます。また「抗体染色」と呼ばれることもあり、保険診療に用いる場合、診療報酬上は「免疫抗体法」とされています。
免疫染色では抗体の存在や局在を顕微鏡で目視できるようにするため、抗体の特異性を利用することで組織を染め分けます。特定遺伝子の発現確認や、各種の「マーカータンパク質」を用いることで組織を染め分けた後、観察または画像解析を行うことは、病理診断にもよく使われる手法です。 この手法は、あらかじめ反応させる抗体などに前もって可視化できるようにしたうえで、組織標本内の抗原(または抗体)に対して抗体(または抗原)を含む液を一定時間反応させ、抗原と抗体を結合させることで行われます。

免疫染色の種類と原理


1)蛍光抗体法
2)酵素抗体法
3)金属標識抗体法
パラフィン切片を染色する場合は、2)の酵素抗体法が用いられます。酵素抗体法には、「直接法」と「間接法」があり、一般に検出感度が高いとされている「間接法」の方が主流となっています。間接法には下記の方法があります。

ABC法(avidin-biotinylated peroxidase complex)
一次抗体を反応させた後にビオチン標識二次抗体を作用させ、さらに標識酵素を反応させる方法です。直接法に比べて高感度ですが、LSAB法やポリマー法ほどではありません。

LSAB法(labeled streptavidin biotinyated antibody)
基本的にはABC法と同様ですが、ビオチンと酵素標識ストレプトアビジンを用いることでさらに感度を向上させた方法です。多くの市販キットが販売されています。

標識酵素ポリマー法

反応が短時間でかつ、また他の間接法と比べて非常に高感度です。また汎用性も高く、アビジンビオチン反応とは無関係なので内因性ビオチンによる非特異的反応がありません。

免疫染色の実用動向


以前は明確な白黒の判断が困難であった病変に対して、免疫染色を駆使することで、現在ではかなり多くの判断材料が得られるようになってきました。免疫染色ではたとえば以下のようなことが分かります。
・病変が悪性であるか
・病変が感染症であるか
・病変が腫瘍の転移かどうか
・転移だとすると原発はどこか
・腫瘍の場合、有効な抗がん剤はどれか
など、免疫染色という技法は病理診断に大きな進歩をもたらし、現在では必要不可欠なものになっています。

このような背景を受け、画像処理ソフトウェアを利用して免疫染色解析を正確に素早く行いたいという声も多くなっています。

高速細胞カウント Ki‐67・ER/PgR


高速・高精度な細胞カウント

免疫染色画像での細胞カウントがまだ目視で行われている背景には、自動的に細胞カウントを行うことが一般的な画像処理だけでは非常に難しいという背景があります。Patholoscopeは、長年画像解析に携わってきた経験を活かし、開発した専用アルゴリズムを採用することで細胞のエッジや境界、1つ1つの領域を正確に認識します。このアルゴリズムにより、カウントが困難であった免疫染色画像についても優れたカウント精度および、細胞分離、陽性・陰性判定を実現しました。この機能により、数秒の待ち時間でカウントすることができます。また、免疫染色だけでなく蛍光染色、HE染色などの画像にも有効です。

リンパ球や紡錘性組織の除去機能

業務で利用できるレベルで免疫染色画像の細胞カウントを自動で行うためには、単に条件を満たす対象を検出するだけでなく、不要な部分を細胞カウントの結果へ含めないことも非常に重要です。Patholoscopeでは染色領域の形状認識機能を強化することでリンパ球や紡錘性組織と考えられる部分をカウント対象から除外することが可能となりました。このリンパ球や紡錘性組織の除去機能により、更に高精度な細胞カウントや解析を実現します。

測定エリアの設定も簡単

免疫染色画像から自動的に細胞カウントを行う際、単純に画像全体を対象に細胞カウント処理を実行するだけでは十分ではありません。人が目視でカウントするときのようにカウントの対象となる範囲をあらかじめ設定する必要があります。
Patholoscopeでは、この測定するエリアを独自のアルゴリズムによって自動で検出する機能が用意されています。また、マニュアルでの描画も可能なので、自動認識が難しい場合も手軽に修正を行うことができます。いくつも範囲を設定でき、範囲の追加/削除・範囲を広げる/狭めるといった編集も簡単に行うことができます。

解析レシピや結果ファイルは自由に保存

画像処理の設定は、レシピ情報としてPC内にファイルとして保存可能です。施設や利用される方ごとに異なる設定を作成することが可能です。
解析した結果はソフトウェアの画面だけでなくExcelへワンクリックで転送することができるため、レポートや報告書の作成にも利用できます。

PatholoCount

Patholoscopeのライトモデルとして、Ki-67・細胞カウント機能だけを利用できるPatholoCountがあります。
細胞膜抽出機能は必要ないという場合は、PatholoCountをご検討ください。

細胞膜抽出 HER2


高精度に細胞膜を検出

Patholoscopeでは、画像処理の細胞膜を検出する感度を利用者がリアルタイムで検出状況を見ながら調整することが可能です。画像を見ながらスライダーで調節するだけで、細胞膜として検出された領域が網目状に描画されます。 画像処理の特別な知識や複雑な設定は必要なく、画像を見ながらスライダーを調整するだけで、細胞膜を即座に抽出できます。

染色濃度の基準調整

抽出された細胞膜のうち、どれくらいの染色濃度を「染色濃度:強」とするか、もしくは「染色濃度:弱~中程度」とするかの設定を行います。これにより、画像処理の結果に人目の基準を反映することができます。
この設定も、目視により画像を確認しながらスライダーを調整するだけです。 作業者の目視での判断基準に設定を容易に合わせることができます。

便利な機能


施設ごとのパラメータ設定

施設により違う染色方法・判断基準に対応するため、各施設ごとの基準を設定できます。 また、作業者個人の見立てに左右されることなく結果を出すことができます。

原画像との比較

カウント画像と原画像を並べて表示する機能を搭載しています。カウント結果が一目で分かるため、作業者以外の方への報告書やレポートにも活用できます。

バーチャルスライドスキャナ

浜松ホトニクス製バーチャルスライドスキャナNanoZoomer(ナノズーマー)シリーズで撮影されたNdpiファイルから直接解析を行うことが可能です。
大容量となるバーチャルスライドのデータをレビューしながら、ホットスポットだけを切り出してシームレスに解析を行うことができます。

顕微鏡用デジタルカメラと連動

各種の顕微鏡用デジタルカメラと連動可能です。顕微鏡画像をライブで映しながら必要な箇所を処理できます。
※カメラの種類により対応状況が異なります。対応済みのカメラについてはお問い合わせください。

機能比較表


Patholoscope

PatholoCount

Ki-67などの細胞カウント

カメラからの画像入力

HER2(IHC法)

×

HER2(FISH法)

×

HER2(DISH法)

×

複数画像の一括実行

計測結果のExcel出力

ライセンス形態

永続ライセンスまたは年間ライセンス

商品詳細
動作環境

CPU:Intel Core-i相当/Windows 10/11(64bit)/RAM:8GB以上
※ディスプレイ:フルカラー 1280x1024以上
※インターネット接続環境(ライセンス認証に必須)
※USBポート(ドングルに必要)
※DVD-ROMドライブ
※動作環境の詳細:https://www.mitani-visual.jp/products/bio_imaging_analysis/patholoscope/

●言語設定:日本語/英語/中国語から切り替え可能●納品物:DVD(ネット認証用ライセンスファイル含む)

【インストール条件・購入条件】
●1ライセンスにつき、1台のPCでライセンス認証・利用可能(共用するPCでの複数ユーザー利用は不可)/2台目以降での利用には追加ライセンスが必要●永続ライセンス:購入したバージョンを利用期間の制限なく利用可能●1年間ライセンス:納品日から納品翌月1日起算1年後まで利用可能(例:2023年6月24日納品の場合、2024年6月30日まで利用可能)

販売元: 三谷商事
URL:https://www.mitani-visual.jp/

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