CrystalDiffract 7
粉末回折パターンをシミュレート
2024年1月11日発売X線や中性子の粉末回折パターンを、CIFファイルを含む各種結晶ファイルを読み込んで、直観的に シミュレーションできます。リアルタイムのパラメータ制御で、回折やサンプルの設定内容を即座に 反映しながら実験を行えます。複数の回折パターンを一つのウィンドウ内で、簡単に比較できます。 メニューコマンド一つでシミュレートしたパターンの結晶構造をCrystalMakerで可視化できます。
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- 製品特徴
手元で操作できる回折実験
CrystalDiffractには、X 線と中性子の協力な回折シミュレーション機能が装備されています。予め用意されている4つのシミュレーションタイプからいずれか1つを選択します。一定波長の X 線、中性子、エネルギー分散型の X 線、または、飛行時間型の中性子のいずれかです。マルチプロセッシング処理によって高速なプロファイルシミュレーション、および、回折パラメータおよび試料パラメータをリアルタイムに調整することができます。
パワフルな計測機能
CrystalMakerには、原子や結合をマウスでクリックしたり、ロールオーバーするだけで結合距離、角度、ねじれ角といった配位環境をリアルタイムに測定できる操作性の高いスクリーンツールが装備されています。また、半径をリアルタイムに調整しながら配位クラスターやシェルを可視化できます。例えば、球状のナノ粒子もマウスをクリックするだけで作成できます。結合距離と角度の詳細な情報を画面に出力したり、テキストファイルにエクスポートすることができます。パワフルな Distance Explorer を使えば、任意の元素またはサイトの組み合わせについて、その配位環境をグラフィカルに可視化することができます。また、X 線や中性子の2体分布関数 (PDF) を可視化することもでき、選択した元素対の「部分」PDF を見ることもできます。
正方晶(青)から斜方晶(赤)への構造相変位をシミュレーションした例。単位胞(Unit cell)パラメータの条件を変化させることでピーク分裂が変化する様子を確認できます。
フィルムモードは、シミュレーションした回折パターンと観測された回折パターンとを一致させるのに最適の手段です。
ドラッグ&ドロップの混合シミュレーション
CrystalDiffractでは、混合グループにパターンをドラッグ&ドロップするだけで、複数の (構造的) 相からなる混合物をシミュレーションすることができます。パラメータリストにある混合スライダーとテキストコントロールを使って、リアルタイムに混合物の組成を調整することができます。その他のコントロールは、手動による相関係の編集を容易にするもので、混合物の総数をロックしたり、組成をゼロにリセットすることができます。
シミュレーションした混合物は、成分ごとに個々のパターンに並べて表示することができます。パターンリストの中の表示用の チェックボックスを使うだけで表示をカスタマイズすることができます。鮮やかなグラフィック出力
CrystalDiffractでは非常に美しい画面が表示されますが、その内容を高解像度のベクトル形式として他のプログラムに簡単に複製することができます。クリップボードにコピーしたり、他のプログラムにドラッグ&ドロップ、あるいは、ファイルとして保存することができます。
画面表示に関しては、パターンカラー、ラインおよびマーカーのサイズ/スタイル、透過性、シャドウ、ピークの重なり、グリッドライン、フィルムのスタイルとカラー、ピークのラベル (内容、位置、配置など)、凡例表示、プロットのタイトルを加え、テキストのフォントやサイズなど広範にわたるコントロールが用意されています。シミュレーションされた各ピークをマウスの移動に合わせて識別する拡張表示に対応したピークチップス
Direct Visualizationリンクを使えば、選択した任意のシミュレーションパターンの結晶構造をメニューコマンドひとつで CrystalMaker に表示させることができます。
反射の検索と表示
統合された検索フィールドを使えば、シミュレーションされた反射を素早く見つけ出すことができます。検索結果はプロットパターンまたは反射リスト (Reflexions List) の形式で表示されます。リスト内では、反射を閲覧したり並べ替えたりすることができます。リスト内で任意の反射をダブルクリックすると、即座にその位置がプロット上に表示されます。
マウスの移動と共に表示されるピークチップは、プロット上で反射を区別するのに役立ちます。チップス欄は必要に応じて拡張させることが可能で、d-間隔、相対強度、幅などが含まれる各ピークに関する全ての情報を表示させることができます。データのアウトプット
CrystalDiffractでは、作業内容を自己完結型のドキュメントとして保存できますので、プログラムを次回使用する際も必要な情報に素早く簡単にアクセスすることができます。回折パターン、反射リスト、構造因子の全てをエクスポートしたり、結晶構造データについては CIF または CMTX 形式でエクスポートすることができます。
CrystalDiffractには、CrystalMakerで可視化するためのダイレクトリンク機能も装備されています:任意のシミュレーションパタ-ンを選択し、Visualize コマンドを選択するだけです。選択した結晶構造が CrystalMaker に表示されることになります。リートベルト法による多相構造の精密化
CrystalDiffract 7では新たにRefineインスペクターが装備され、観測された回折パターンの精緻化を初期構造を参照して行う「リートベルト」法を使ってスマートに実行できるようになりました。複数の位相が混合する回折パターンも各成分の重量分率を計算することで精緻化することができます。
CrystalMaker社では、既存の精緻化ソフトウェアに満足することなく、独自のリートベルト精緻化エンジンを一から開発しました。パフォーマンスを最大に引き出すために高度に最適化したもので、最新のマルチコアプロセッサを最大限に活用します。精緻化そのものは迅速かつ簡単で、RefineインスペクターのControlタブで精緻化を制御できます。精緻化を実行すると、フローティング表示のTrajectoryウィンドウにカイ二乗誤差がリアルタイムに表示されます。結果は Resultsタブに表示され(誤算を含む)、パラメータ間の相関はCorrelation Matrixウィンドウに色付きでグラフィカルに表示されます。
「リートベルト」法で硫酸鉛を精緻化した例
観測パターンと試行に使う構造は、左側のサイドバーで選択します。 Refine インスペクターには、ピークプロファイル、プロット範囲、
構造パラメータなど、精緻化のために選択するパラメータが表示されています。包括的な位相 ID
CrystalDiffract 7では、新たに追加されたPhase IDコマンドを使用して未知のパターンを識別することができます。ソースとなるパターンの最も強い回折ピークの位置と相対強度がこれにより特定され、それらを内部データベースと比較して最も近い一致結果が表示されます。
CrystalDiffract 7には、位相の識別に使用する回折パターンのアーカイブが約 500,000件含まれています。ソース構造はCrystallography Online Database(COD)によるものです。この組み込み回折アーカイブを使用する代わりに、既存のファイルとフォルダーを使用して独自のアーカイブを構築できるオプションも用意されています。
Phase ID の実行例
最大ピークを自動的に特定し、組み込み回折データベースと比較することで、材料を迅速に特定します。
- 商品詳細
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動作環境 《Win》Windows 7 SP1/8/10/11(64bit)/HD空き容量:1GB以上/RAM:4GB
《Mac》mac OS 10.14/10.15/11/12/13/14(64bit)/HD空き容量:1GB以上/RAM:8GB
※動作環境の詳細:https://www.hulinks.co.jp/software/crystal/crystaldiffract/section03●位置測定、ピークのラベル付け、グラフィックの拡大といったユーザの作業を支援する新しいツールを装備●美しいグラフィックと共に、動的可視化と編集機能が用意された散乱因子(Scattering Factors)ウィンドウでプレビューも可能●ノイズの多いデータをリアルタイムのスライダーコントロールで分析できる「高速バイリニアスムージング機能」搭載●別売りのCrystalMakerで可視化するためのダイレクトリンク機能を装備●ダウンロード版●研究室等、1つのグループに付与するユーザ指定ライセンスの「グループライセンス」や年間サイトライセンスもあり、別途お問い合わせ
【インストール条件・購入条件】
●Personalライセンス:1名のユーザ(注文時に指定された「エンドユーザー」)に対して使用権を付与/同一のユーザ使用に限り、複数のPCにインストール可能(同時起動不可)●個人用ライセンスのため、エンドユーザー以外が使用した場合はライセンス違反となるので注意●インストールは購入時に指定したプラットフォーム(WinまたはMac)に固定●ダウンロード版販売元: ヒューリンクス
URL:https://www.hulinks.co.jp/ - ◆製品概要はこちら(販売元サイト)
◆結晶および分子構造の構築・可視化に!「CrystalMaker 11」はこちら
◆X線 / 中性子 / TEM回折による単結晶回折に「SingleCrystal 5」についてはこちら